ドジャース前田健太投手(31)が今季3勝目を挙げ、メジャー4年目で通算40勝に達した。レッズ戦に先発し、6回2/3を投げ4安打1失点。変幻自在に持ち球を操り、レッズ打線を翻弄(ほんろう)した。通算40勝以上は日本人では9人目となった。

マウンドから降りると、拍手喝采で迎えられた。一塁側スタンドはスタンディングオベーション。「チームのおかげでたくさん勝たせてもらっている。そういう意味ですごくありがたい」。仲間に感謝した上で「40勝というのは積み上げるのは大変。自信になる数字」と胸を張った。

宝刀スライダー、新たな決め球のチェンジアップを散らし、打者の的を外した。変化球主体かと思えば一転、直球勝負でもいける。元チームメートだった4番プイグには力勝負。「抑えるため」と多くは明かさなかったが、13球中11球が直球で、3打数無安打1三振。「変化球が頭にある中、直球で抑えられたというのは良かった」と満足そうに振り返った。

メジャー4年目。過去3年で中継ぎへの配置転換も味わった。「生き残るのが大変。このチームは特に」。メジャー屈指の投手王国のドジャースで研さんを積む。「いろいろ選択肢があるというのが、僕の中で自信になっている部分」と、打者を打ち取る知恵も得た。勝ち星を「もっともっと積み上げていきたい」。キャリアはまだまだ続く。【斎藤庸裕】