エンゼルス大谷翔平が球団史上初の珍記録をマークした。マリナーズ戦に「3番DH」で出場。2試合連続の無安打に終わったが、4打席目以降、3打席連続で失策から出塁した。「結果(塁に)出られて良かったです」。1試合3失策での出塁はエ軍では初めての珍事。最終打席は5番手で登板した捕手マーフィーを相手にし、野手と対戦するおまけもついた。

5回の失策は痛烈なライナーを三塁手がはじいたものだったが、7回は二塁手がゴロをファンブルし、9回は三塁手がゴロ捕球後に送球ミスをした。最終回に登板したマーフィーは前日、「大谷は足が速く、内野手もみんな驚いている」と証言していた。全力疾走が相手内野陣にプレッシャーを与えたのか、平凡な失策が相次いだ。チームは大勝し、大谷も2回に犠飛で1打点。「最低限の仕事はできたかなと思います」と表情は明るかった。(シアトル=斎藤庸裕)