メジャー日本人選手初のサイクル安打から一夜明け、エンゼルス大谷翔平投手(24)はいつもの「3番DH」でスタメン出場した。

近代野球が誕生した1900年以降、守備位置が「投手」だけの選手でサイクル安打を達成したケースは大谷が初めてだった。投手で2勝以上を挙げての達成は、1921年のジョージ・シスラー内野手以来98年ぶり。二刀流として比較されることの多いベーブ・ルーズも達成していない偉業を打ち立てた。

4カード連続で本塁打を放ち、6月は5本塁打。前日の4安打で打率も2割8分1厘とした。復帰から1カ月が経過して確実に状態が上がっている。

相手先発は、昨季サイ・ヤング賞に輝いた左腕ブレーク・スネル(26)。昨季は21勝(5敗)、防御率1・89で投手2冠に輝いた。今季はここまで4勝5敗、防御率3・50と昨年ほどの成績は残せていない。現役屈指の投手だ。大谷は昨年5月18日に対戦し、2打数1安打(二塁打)1四球だった。

1回1死二塁で迎えた第1打席は、カウント1-0から2球目直球を打って左前へライナー。左翼手が捕れず記録はヒットとなった。これで11日(同12日)のドジャース戦の第4打席から前日のサイクル安打(4の4)を経て6打席連続安打。打率は2割8分7厘に上昇した。