エンゼルスのビリー・エプラーGMが14日(日本時間15日)、左膝の二分膝蓋(しつがい)骨の手術を受けた大谷翔平投手(25)の来季について、メジャー1年目と同様に「二刀流で起用していく」と改めて方針を示した。

18年の10月1日に右肘のトミー・ジョン手術を受け、19年9月13日には左膝の手術を受けた。二刀流を続けることについて「何も心配していない。今回の膝は先天性のもの。靱帯(じんたい)に何か起きているとかそういうことではない」と前向きに話した。

メジャー1年目は中6日で先発し、登板日の前後は欠場。登板間の4試合でDH起用というリズムが基本だった。同様の起用法かどうかは「現段階ではそうだと言える。可能性としては1週間に1度、投球するが、ただトミー・ジョン手術から復帰1年目ということで、投球イニングについて少し注意深くやっていかないといけない。(二刀流を)NPBで5年やって、こちらで1年やったけど、少し調節はしていくかもしれない」と話した。

また、膝の手術後のリハビリについては、2~3週間をめどにスローイングを再開する予定で、同GMは「最初はおそらく座った状態で投げる。45フィート(約13・7メートル)、60フィート、90フィートくらいか、とにかく、腕を継続的に動かしていく」と明かした。その後は、距離を伸ばして遠投できるまでに段階を上げていき、「ブルペン投球を再開して、リハビリの最終ステージへ入っていく」とした。

膝の手術後、10週間程度をめどにブルペン投球を始め、トミー・ジョン手術のリハビリは12月初め頃に終える見通しを示している。「ここ(アナハイム)で終えることになるだろう」と、当面は日本に戻らず本拠地エンゼルスタジアムで調整させる予定だ。