MLB公式ウェブサイトは30日、今オフに大型補強に打って出る可能性が高い5球団を課題とともにリストアップし、そのトップにフィリーズを挙げた。

1.フィリーズ

2019年、先発ローテーションの防御率はリーグ30チーム中17位の4・64、救援陣の防御率は16位の4・36だった。先発投手1~2名が加われば優勝争いに食い込めるだけの力があるが、有力な先発投手が欲しい球団は数多く、厳しい争いとなる。

2.エンゼルス

アストロズとアスレチックスの牙城を崩すためには、実績ある先発投手が2人は必要。たとえゲリット・コール投手の獲得に成功できても1人では不足だが、アンドリュー・ヒーニーと大谷翔平両投手の先発陣にコールが加わったとしたらいい土台ができる。

3.レッズ

投手力だけを見ればポストシーズン進出を果たせるぐらい充実したレベルを誇るが、攻撃力が貧弱。特に遊撃、中堅、二塁のアップグレードを図りたい。

4.ナショナルズ

ワールドシリーズ優勝を果たしたチームのなかでフリーエージェント(FA)となったアンソニー・レンドン内野手、スティーブン・ストラスバーグ投手の争奪戦に勝利することが最も重要な課題となる。

5.レッドソックス

補強無しでもワールドシリーズ制覇が十分に可能と思える戦力を擁するが、18年ア・リーグMVPを獲得したムーキー・ベッツ外野手のトレード放出などどんな動きが起きても驚きではない。戦力を保ちながらもチームの総年俸を課徴金の支払い対象となる2億800万ドル(約228億円)以内に抑えるという難題を解けるかどうかがカギとなる。