ロッキーズのノーラン・アレナド内野手の獲得候補として、複数の情報筋が12日、カージナルスが有力との見解を示したようだ。MLB公式サイトによると、ある情報筋は、カージナルスがトレードを見据えロッキーズと“仮交渉”に入っていると述べているという。

来月に始まる春季キャンプを前に、カージナルスは野手にビッグネームを加えたいと考えており、フリーエージェントとなったマルセル・オズナ外野手と再契約に至らない場合は、アレナドが魅力的な選択肢になりそうだ。アレナドを巡ってはブレーブスとレンジャーズも関心を示しているが、現時点ではカージナルスとレンジャーズがより真剣に獲得を検討しているとみられている。

こうしたなかでカージナルスが有力視されているのはひとつに、資金面で融通がきくということがある。アレナドはロッキーズと7年2億3400万ドル(約257億円)の契約を残しているが、カージナルスには2021年以降の契約を保証している選手がポール・ゴールドシュミット内野手を含め3人しかいない。そのため、同球団はそれだけの資金を調達する力があると見込まれる。

また、アレナドは、カージナルスの勝利にこだわる伝統に深く敬意を払っていると伝えられている。さらに、同選手がゴールドシュミットと親しい関係にあることも、カージナルスにはプラスに働きそうだ。ただし、アレナドとロッキーズの契約には全球団へのトレード拒否条項が含まれており、どのような契約であってもアレナドの許可なしでは先に進めることはできない。(AP)