MLB(大リーグ機構)が1日、選手会に対し新たに50試合前後の開催を提案することに決めたと、複数の米メディアが伝えた。42~48試合まで削減する可能性もあると伝えるメディアもある。

MLBと選手会は報酬を巡って対立しており、選手に大幅減俸を求めるオーナー側の当初の82試合開催案に対し、選手会が5月31日に114試合で規定年俸の日割り支払いを求める対案を提出。オーナー側はそれを受け、正規報酬の日割り支払いに応じる代わりに試合数の大幅削減を求める。

米メディアの中には、通常シーズンの半分以下の試合数なら大半の選手が今季の参加を辞退すると伝える記者もいる。両サイドが今後さらに歩み寄らなければ、今季開催実現へ向けての合意が困難となる。

ただし、1日付のロサンゼルス・タイムズ電子版などによると、MLBと選手会は今季開催を3地区制で戦う特別なリーグ編成を導入することでは合意に達したという。ア、ナ両リーグの区別なく東、中、西地区に属するそれぞれ10球団ずつが、レギュラーシーズン中は地区内のみで対戦することになる。