フィリーズのJ・T・リアルミュート捕手が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)がフリーエージェント(FA)市場に与える影響を懸念しつつも、自身の交渉に関してはあまり心配していないと語った。

今季終了後にFAとなる権利を有するリアルミュートは、新型コロナウイルスの感染が拡大する前に、長期契約に関する予備的な交渉を行っていた。その後、パンデミックを受けて交渉は中断。球界は今季開催に向けて先週から動きだしたが、両者の交渉は止まったままだという。

フィリーズのマット・クレンタクGMは先週、リアルミュートとの交渉に関し、3月の時点とは状況に変化が生じてしまったとコメント。さまざまなレベルでの不確定要素があると述べていた。

リアルミュートは9日、新型コロナウイルスが契約などに及ぼす影響について「確かに気になっているけど、自分のことというよりは、FA市場全体のことが気になっている」と述べ、コスト削減に動く球団もあれば、前進するためのチャンスと捉えて選手獲得に動く球団もあるだろうと予測。「FA市場全体に影響が及ぶかもしれない。ただ、自分自身について言えば、僕はそれほど心配していない」と話した。(AP)