エンゼルス大谷翔平投手(26)が、開幕前の最後の調整登板で力投した。右肘のトミー・ジョン手術後3度目の実戦登板に臨み、5イニング相当で5安打無失点。球数73球で4四球と制球も安定し、6三振を奪った。今後は中6日で開幕3戦目、26日(同27日)のアスレチックス戦がメジャー復帰登板となる予定。紅白戦登板後の大谷の主な一問一答は以下の通り。

-前回2度の登板に比べて今回はどうだった

大谷 投げる度に良くなっているというか、バッターにも慣れてきているかなという感じはしますね。

-開幕後、久々のメジャー登板となるが、心境は

大谷 楽しみにはもちろんしてますし、その前にバッターで開幕があるので、出るかどうか分からないですけど、出るつもりで。チームとしても勝って、2戦目も勝って、たぶん3戦目投げると思うので、そこに合わせていけたらと思います。

-個人的な目標とチームの目標は

大谷 チームとしては勝つ、優勝するということ。それだけです。個人的にはきっちり、与えられた球数、イニング、シーズン登板数とかかなと思うので、短いシーズンですし、特にケガなくしっかり出続けるというのが一番、大事じゃないかなと思います。

-前回課題としていた2ストライクからの変化球の精度、また直球の球威はどうだったか

大谷 全体的にバランス良く投げられましたし、追い込んでからの変化球も、いまひとつのもありましたけど、全体的には前回より進歩している。カウント球も、追い込んでからの直球も、コースにいくボールもしっかりありましたし、良かったかなと思います。

-直球が途中から良くなったように見えた。手応えは

大谷 もちろん100マイル(約161キロ)を何球も何球も投げているという感覚はないですし、紅白戦だからというのも、もしかしたらあるかもしれないですけど、投げている感じは、指にしっかりかかったボールもある。投げ心地的には前回よりも全然いいかなと思ってます。

-開幕に向けて不安なく行ける

大谷 不安はやっぱりありますね。それは1試合投げ終わってからでもあると思いますし、来年、再来年になっても、開幕前は不安はあるかなとは思う。やっぱり1本打てるまで、ホームラン打てるまでとか、1個三振とれるまでとか、1勝できるまでっていうのはやっぱり、不安はあるかなと思いますね。

-打者としての仕上がり具合は

大谷 まずまずいいと思います。ボールも見えてますし、その中で、何本かヒット、ホームランも1本出ましたけど、そんなに出過ぎていないのもすごくいいかなと思います。

-3週間しかなかった調整を振り返って

大谷 それはみんな同じだと思う。個人的にはオフシーズンもそこまで、抜くっていう感覚ではないですし、1日1日うまくなるために練習している感じなので。どのタイミングでも、今日より明日が、打てるようになっている、投げられるようになっているっていう感覚でいたいと思っていたので、特にそこに関しては、短かったからっていうのはないかなと思います。

-対外試合で投げなかったことは気になるか

大谷 そこもやっぱりしょうがない。みんな同じなので。もちろん、投げられるに越したことはないですけど、できなかったことばかり考えても仕方ないので、できたことをしっかり試合で出せるように頑張りたいと思います。