昨季限りで現役を引退した岩隈久志氏(39)が、古巣マリナーズの特任コーチに就任することが12日(日本時間13日)、決まった。球団が正式に発表した。

岩隈氏は、2012年から7年間マリナーズでプレー。18年の退団時にもコーチ就任を打診されたものの、巨人へ移籍して現役を継続した。

昨年、現役引退を表明した直後、岩隈氏の高い技術と真摯(しんし)な姿勢を高く評価してきたジェリー・ディポトGMが、正式にコーチ就任を要請。古巣に愛着を持つ岩隈氏も快諾した。同GMは「クマが彼のキャリアで見せてきたスキルは、我々のコーチ陣、選手に完璧にフィットする。彼がメジャー、マイナーの両方で、我々に加わることを楽しみにしている」とのコメントを発表した。

今後は、アリゾナ州ピオリアでの春季キャンプをはじめ、本拠地シアトル、マイナーのタコマなど、チーム全般で若手の指導を行う予定。また、日本でのスカウティング活動にも携わる見込みだ。

今季は、会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(47)も指導を続ける予定で、再び2人が同じユニホーム姿でグラウンドに立つ光景が見られることになりそうだ。