エンゼルス大谷翔平投手(26)が、ホワイトソックス戦にDH解除の「2番投手」で出場。1回表を無失点に抑えると1回裏の第1打席で今季第2号を放った。ホワイトソックス先発シースの初球97マイル(約156キロ)直球を右中間へ運んだ。打った瞬間本塁打と分かる豪快な1発。飛距離は137メートルだった。

メジャー通算49号で、日本人選手の通算本塁打は松井秀喜(175本)、イチロー(117本)に次ぐ単独3位となった。また日米通算100号までは残り3本となった。

2日(同3日)の同戦では、9回にメジャー屈指のクローザー、ヘンドリックスの97・3マイル(約157キロ)の直球を右中間席に運ぶ1号2ランをマーク。3日(同4日)は登板前日に初めて「2番DH」でスタメン出場し、4打数1安打で今季初盗塁も決めていた。

この日は投手としても今季初先発。DH(指名打者)を解除した“リアル二刀流”はメジャーのレギュラーシーズンで自身初になった。DH制が導入された1973年以降、先発投手が同日の試合で打席に立つケースは球団でも初となる。

試合前の公式記録によれば、メジャーで過去に投手としてプレーし、2番打者で出場した例は、1902年、セネターズ(現ツインズ)のワッティ・リーがダブルヘッダーの第1試合に中堅で出場し、第2試合で完投した。1903年にはカーディナルスのジャック・ダンリービィも、ダブルヘッダーの第1試合に右翼で出場し、第2試合で完投。投手のポジションのみでプレーした2番打者は118年ぶりとなる。

大谷は日本ハム時代、DHを解除して打席に立つ「リアル二刀流」を公式戦で7試合(先発6試合)、クライマックス・シリーズ(CS)で2試合(先発1試合)経験。16年7月3日ソフトバンク戦では「1番投手」で出場し、初回に中田の初球を本塁打。プロ野球史上初となる投手の先頭打者本塁打を記録していた。