ツインズ前田健太投手(32)が、今季3試合目の先発マウンドに上がり、4回1/3、86球を投げて7安打3失点(自責2)2四球5奪三振で、今季初黒星(1勝)を喫した。

防御率は2・45。

今季本拠地初登板は、苦しい登板となった。デーゲームながら試合開始時の気温は約3度。半袖姿でマウンドに上がった前田は、立ち上がりから細かい制球が定まらず、毎回走者を背負った。2回には、単打4本と自らの三塁悪送球などで3失点。2イニングで53球を費やした。3、4回は無失点で切り抜けたものの、5回1死三塁の状況で交代を告げられた。

移籍1年目の昨季は、7月開幕だったこともあり、4月の本拠地の気候は初体験。試合後の前田は「こんな寒さの中で投げたことがないので、影響があったかどうかも分からないですが、投げている球も良くなかったです」と、淡々と振り返った。寒さの影響からか、スライダー、カーブなどの変化球が思い通りに操れず、本来のリズムをつかめなかったものの、速球の力強さには手応えが残った。「引きずるような内容ではないと思います」。

寒さについては、「慣れていくしかないです」と話す一方、「ベンチは暖かいんですけど、グラウンドに出た瞬間、対処のしようがない。マウンドの上にヒーターを置いてくれないですかね」と、冗談を飛ばすしかなかった。