「2番DH」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(26)が、メジャー単独トップとなる13号3ランを放った。2試合連続の本塁打は4月25日のアストロズ戦以来、今季2度目。左腕からの1発は今季4本目で、このアーチでメジャー通算60号となった。

2点を勝ち越し、なお1死一、三塁で迎えた2回の第2打席。インディアンス先発の左腕ヘンジスのフォーシームを捉え、右翼に運んだ。初球外角高め94・6マイル(約152キロ)の直球は見逃してボール。2球目のスライダーは空振りし、3球目の同じくスライダーはファウル。そしてカウント1-2からの4球目、見逃せばボールの外角高め93・6マイル(約151キロ)の直球をしばき上げ、右翼席へライナーでたたき込んだ。

打ったコースについて、データ解析システム「スタットキャスト」のデビッド・アドラー氏によれば、地面から4・19フィート(約1・28メートル)の位置のボールで、08年以降、エンゼルスの打者が本塁打を放ったボールの中で最も高かったという。

ここまで本塁打数でブレーブスのアクーニャ、マリナーズのハニガー、ヤンキースのジャッジと並んでいたが、この時点でついにトップに躍り出た。4月20日にメジャーデビューしたばかりの同投手とは初対戦。24歳の若手左腕を豪快なアーチで打ち砕いた。

前日のレッドソックス戦では9回2死、盤石の守護神バーンズから右翼ポール際に運ぶ逆転12号2ランを放ち、チームの連敗ストップに貢献。試合後には「すごく絶好調という感じでもないので、微調整を繰り返しながら、もっともっと上げていけるように頑張りたい」と話していたが、2戦連発で本塁打数のペースが再び加速してきた。