米紙「ロサンゼルス・デイリーニュース」は10日、今季9度目の登板を目前にしたエンゼルスの大谷翔平投手について「いかにしてネクストレベルの投手になったのか」という検証を行い、制球力の向上、球種、継続して登板できていることが鍵だと述べた。

今季初登板から100マイル(約161キロ)の速球を連発し、最高で101・1マイルを記録するなどして、球界を驚かせた大谷。その後、球速は低下したものの、9回あたりの与四球は序盤4試合で記録した9・2から、直近4試合では2・7へと劇的に減少。4日の試合ではメジャー通算20試合の先発で初めて無四球で仕事を終えた。

新たにカッターを使う場面も増えた。最初の4試合では使用頻度が7・6%だったが、直近4試合では15・2%へとアップ。女房役のカート・スズキ捕手は「それが彼のもう1つの強み。本当に多くの武器を持っているんだ。そのうち『今度はこの球でいこう。いい感じなんだ』と言ってくるだろうね。『スプリットが良くないからカッターでいこう』とかね」とコメントした。

同記事は、継続して登板できていることも、調子の向上に一役買っているとコメント。大谷はケガやリハビリのため、2018年シーズン後半から昨季までメジャーでは計4回を投げたのみだったが、今季はここまで42回1/3を投げている。最初の4試合では6回まで投げることがなかったが、直近4試合では2度6回まで投げ、7回までマウンドに立った試合も。スズキは「彼はこれからも学び続け、どんどん良くなっていくだろうね。特別な才能を持っているんだ」と、大谷の進化を期待した。