ナショナルズの先発右腕マックス・シャーザー(36)が、フィリーズ戦4回の投球中に粘着物質のチェックを受け憤慨する場面があった。

MLBでは21日から粘着物質の取り締まりを開始。先発投手は1回の登板後と降板後に審判団からグラブや帽子をチェックされているが、シャーザーには4回の投球中にこの日3度目のチェックが入った。フィリーズのジラルディ監督が要求したためで、シャーザーは度重なるチェックに憤慨。寄ってきた審判に対し、帽子とグラブを地面に放り投げ、ズボンのベルトを外しながら「調べたいなら着ているものすべて脱ぐ。何もないから」と言ったという。ベンチに戻る際にはジラルディ監督をにらみつけ、それに怒ってグラウンドに出てきた同監督が退場処分となる一幕もあった。

シャーザーは、何度も髪の毛の汗を手に付ける行為をしており、そのため同監督がチェックを要求したという。審判は「シャーザーの髪には汗以外、何もなかった」とコメントしている。

シャーザーは「これをどう感じるか、MLBに聞きにいってほしい。これはマンフレッド(コミッショナー)ルール。何がやりたいのかと、彼に聞いてくれ」と試合後も憤った様子だった。

他の試合では、アスレチックスの救援右腕セルジオ・ロモ(38)がチェックを求められ、帽子、グラブと外したベルトを地面に放り投げ、ズボンを腰の下まで下ろすなどした。