6月の月間MVP&球宴のDH部門トップの実力を見せつけた。エンゼルス大谷翔平投手(26)が、今季2度目の2打席連続本塁打でメジャー一番乗りで30号に到達した。

まずは4点ビハインドの3回無死、第2打席で左腕アキンの内角直球を捉え、右翼スタンドへ運んだ。本塁打争いを独走する29号ソロで反撃ののろしを上げた。打球速度104・5マイル(約168キロ)、角度30度、飛距離は416フィート(約127メートル)。オールスター前の29本塁打は19年のトラウト(28本)を抜き、球団記録となった。

続く第3打席、1点差としてなお1死一塁から、2番手テートの95・8マイル(約154キロ)の直球を捉え、左翼スタンドに運ぶ逆転30号2ランを放った。

そして7-7で迎えた9回、四球で出塁すると2死から二盗成功。ウォルシュの適時右前打でサヨナラのホームインを決めた。

30号到達は、04年に31本塁打を放った松井秀喜氏(ヤンキース)以来、日本人選手2人目。

6月29日、敵地ニューヨークでのヤンキース戦では2打席連続アーチを放ち、今季3度目の3戦連発をマーク。30日(日本時間7月1日)は「1番投手」のリアル二刀流で1回途中降板となり、4戦連発はならなかったが、本拠地での6連戦初戦に2打席連続アーチで、チームを勢いづけた。

この日の試合前には、6月の月間MVPが発表され、ブルージェイズのゲレロ、タイガースのスクープらを抑え、初受賞。前日には球宴の2次(最終)投票でDH部門トップとなり、初出場で初スタメンが決まった。

オリオールズ戦前の先発メンバー発表では名前がアナウンスされ、大きな歓声を受けた。日に日に増すファンの期待に早速2発で応え、球場では「MVP!MVP!」とMVPコールが鳴り響いた。