エンゼルス大谷翔平投手(27)が「2番DH」で出場した試合中、NHK・BS1のテレビ中継中に70歳で死去した大島康徳さんをしのぶ場面があった。

中日、日本ハムで通算2204安打を放ち、日本ハムの監督も務めた大島さんは6月30日に大腸がんのため、都内の病院で死去。同12日に、大谷が先発したダイヤモンドバックス戦でNHK・BS1の中継解説を務めたのが、最後の仕事になった。

7回のエンゼルスの攻撃前に高瀬登志彦アナウンサーから訃報が伝えられると、解説の新井宏昌氏が思い出を述懐。

現役時代は交流がなかったが、引退後に名球会の活動などで仲を深めたといい、一番の思い出には16年8月7日、イチローが大リーグ通算3000安打を達成した瞬間を挙げた。同日は大島さんと2人で中継解説を行い「その時にイチロー選手の偉業をたたえ、喜び合った記憶が残ってます。まだまだ活躍されるものと思っていたのですが残念です。ありがとうございました」と声を震わせて、しのんだ。

同アナウンサーは「イチロー選手の解説も、最近の大谷選手の解説も、本当に楽しみに解説されている、そういった姿が思い出されます。大島康徳さんに私たちアナウンサーも、たくさんのことを教えていただきました。大島さんの思いを胸に、これからも楽しい放送をお伝えできればと思ってます」と結んだ。