マリナーズ菊池雄星投手(30)が、5回8安打5失点3四球5奪三振と踏ん張りきれず、今季4敗目(6勝)。5月17日以来、51日ぶりの黒星を喫し、連勝は5でストップした。

防御率は、3・48となった。

立ち上がりの1回1死から連続四球でピンチを招き、2死後、あっという間に失点を重ねた。5番ボイト以下の3打者には、初球、初球、2球目と、すべて早いカウントから連打を浴び、3点を先制された。さらに、2回には2番ジャッジに特大の2ランを喫した。「初回から後手後手の投球をしてしまったのかなと。四球からリズムを崩してしまい、自分で崩れてしまったのかなと思います」。その一方で、序盤に速球の割合が少なかったことについて「データに頼り過ぎた部分があったのかもしれません」と反省点を挙げた。それでも、3回以降はゆったりとしたフォームに修正し、5回まで追加点を許さず、94球で救援陣にバトンを託した。

敗れたとはいえ、3年目の今季は、先発ローテーションの柱としてここまで16試合に登板。初のオールスターにも選出された。「1試合1試合、自信を深めながら投げられたと思います。これからも大事なシーズンが続きますが、僕自身、楽しみに後半戦を迎えられるような気がします」。反省点以上に多くの収穫をつかんだ菊池の口調は、冷静かつ力強かった。