エンゼルス大谷翔平投手（27）が13日（日本時間14日）のオールスター戦（コロラド州デンバー）で先発することが決まった。球宴では特別ルールの「1番DH」で出場予定で、1回表に打席に立ち、その裏、日本選手として95年ドジャース野茂英雄以来の先発マウンドに上がる。投打で直接対決するのは、球宴で4度目の先発を務めることになったマックス・シャーザー投手（36）。現役最多タイ3度のサイ・ヤング賞に輝く剛腕右腕とは？

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シャーザーは1984年7月27日生まれ、米ミズーリ州出身。高校時代はドラフト43巡目でカージナルスに指名されるも入団せず、ミズーリ大3年時に同1巡目（全体11位）でダイヤモンドバックス入り。2008年に23歳で初昇格もダイヤモンドバックスでは2シーズン計9勝15敗に終わり、09年オフにヤンキースも絡む大型トレードでタイガースへ移籍した。

新天地で本格開花した。翌2010年から10年連続で2ケタ勝利。その間、4度の最多勝と3度の奪三振タイトルを獲得。また3度のサイ・ヤング賞（13年、16年、17年）は、現役では左腕クレイトン・カーショー（33）と並ぶ最多受賞。大型契約で15年からナショナルズ。19年にはワールドシリーズで優勝した。15年にはシーズン2度のノーヒットノーランを達成した。オールスターは今年で8回連続の選出。

投球スタイルはスリークオーターから150キロ後半の直球で押し、切れ味鋭いスライダー、緩急自在のチェンジアップ、カッターとカーブも一級品。愛称は「Mad Max（狂気のマックス）」。気性の激しい一面もあり、粘着物質の取り締まりが始まった今年6月には、投球時にたびたび髪を触ったことで、フィリーズのジラルディ監督から再確認を求められた。これに激怒し、ベンチに戻ってからも同監督を挑発。誘い？　に乗って激高してベンチを飛び出し、退場処分になるハプニングがあった。

総額1億9140万ドル（約211億円）の大型7年契約は今季で終わる。代理人はスコット・ボラス氏。190センチ、94キロ。