2日に行われたヤンキース−オリオールズ戦で、フィールドに入り込んだ1匹の猫が試合を中断させる騒ぎがあった。捕獲の手を逃れようと走り回る姿に選手は爆笑し、ファンは大興奮。オリオールズのブランドン・ハイド監督もその動きを“絶賛”した。

騒動が発生したのは、1−7と大差をつけられたヤンキースが8回に攻撃に入った時のこと。1匹の猫がフィールドに姿を現すと、ダグアウト付近から外野に向かって勢いよく走り出した。

猫は捕獲に向かったスタッフに囲まれるもすばしっこく逃げ出し、ブルペン前の低い壁に飛び乗って追手を避け、なおも追われると壁から飛び降り、スタッフの足の間をすり抜けてダッシュ。この様子にファンは「MVP! MVP!」とチャントを繰り返し、ベンチにいたヤンキースの選手たちは爆笑。結局スタッフがその手で捕獲することはかなわず、猫は外野から三塁方向へ走り、スタンドに通じる扉が開いたのを見てそこに逃げ込んだ。

オリオールズのセドリック・マリンズ中堅手は「ダグアウトであの猫がのんびりしているのを見て、僕らはそっとしておいたんだ」とコメント。「気がついたら外野の壁のところにいて、7人もの大人が猫に出し抜かれていた。見ててすごく面白かった」と話した。ハイド監督は「あの猫は優れたスピード、機敏な動き、垂直方向への動きを何度か見せたね」と称え、“5ツールプレーヤーになる素質”を見出していた。