MLB公式サイトは26日、“二刀流”で今季活躍を続けているエンゼルス大谷翔平投手について特集を組み、「現実世界のスーパーヒーロー」と称賛した。

大谷は26日の試合で41号ソロを放ち、シーズン長打数が71に。ヤンキース時代の松井秀喜氏に並ぶ日本人選手最多長打数を記録した。同サイトは大谷が2021年シーズンの最高選手であることは間違いないとし、米野球サイト「Baseball−Reference」版での投打合わせたWAR(選手の勝利への貢献度を示す指標)が24日時点で8・0だったことを引き合いに、今季終了時点ではとてつもない数字をたたき出すだろうと予測。その“異次元さ”を強調した。

大谷については先週、かつて西武でもプレーしたライアン・スピルボーグス氏が「メジャー史上最高のシーズンを形成しつつある」と述べているが、同サイトは前の世代の投手とはイニング数などさまざまな条件が異なり、単純比較はできないとコメント。現在のメジャー投手陣は過去の投手よりもはるかに才能のある打者を相手にしているとは言え、WARだけを見て大谷がメジャー史上最高のシーズンを送っていると結論付けることは困難かもしれないと述べた。

一方で、「WARを見る限りでは、大谷の今季がメジャー史上の上位0・5%に入るであろうことは確実」とコメント。今季の大谷がメジャー史上最高選手なのかどうかは、議論があるだろうとしつつも、その議論をすること自体が楽しいものだとし、大谷を「現実世界のスーパーヒーロー」とたたえた。