パドレスのダルビッシュ有投手(35)が7回無失点の好投を続ける裏で、チームの2大スター内野手、フェルナンド・タティス(22)とマニー・マチャド(29)が激しく口論する騒動があった。

5回の攻撃時、タティスが見逃し三振となり、ストライクの判定に明らかに不満な態度を見せた。ティングラー監督がタティスをかばうため抗議。すると監督がたちまち退場処分となった。タティスがベンチに戻ると、マチャドが怒りをあらわにし、激しく口論。その場にいた同僚らが間に割って入り、押さえ付けなければならない事態だった。

その場面をとらえた映像の音声によると、マチャドは「個人の問題じゃないんだぞ。プレーをするんだ」と怒っていたという。ポストシーズンを争う中で、退場になるかもしれない行為をしたタティスに怒った模様だ。

その後、ダルビッシュは7回を3安打無失点、9三振1四球で勝利投手の権利を得て降板。だが救援したパガンが8回に2ラン被弾を含む3失点で、逆転負けした。これでナ・リーグ・ワイルドカードは1位がドジャース、2位がカージナルス。パドレスはカージナルスに2・5ゲーム差をつけられ4位タイに沈んだ。

もう後がない状況で、チーム内に不穏な空気。ティングラー監督は「みんなが一生懸命だということ。情熱とフラストレーションの表れだ。自然な感情だし、こういうことも起こる」と説明し、マチャドについては「彼はシーズンを通してリーダーシップを発揮してくれている」と話した。