エンゼルス大谷翔平投手(27)が、2試合連続の無安打で9試合連続ノーアーチに終わった。

20日(日本時間21日)のアストロズ戦に「3番DH」で出場し、4打数無安打。6点を追う8回無死の第4打席、左腕レイリーの初球スライダーが、真ん中に入った。迷いなくスイングし、打球は高く上がったが、フェンス手前で失速。スタンドには届かなかった。

この日の4打席計15球のうち、真ん中付近に入ってきた球は3球。1球は見逃し、残り2球はスイングして一ゴロ(第1打席)と中飛(第4打席)で凡退した。一方、本塁打王争いのライバルの1人、ロイヤルズ・ペレスはインディアンス戦のダブルヘッダー第1試合で46号本塁打を放った。4打席計12球のうち、真ん中付近のボールはわずか2球。そのうちの1球を仕留め、スタンドまで運んだ。

大谷のこの試合の第3打席が、ここ最近の警戒度を象徴していた。6回1死一塁で、ア軍の捕手マルドナドとコレアが左腕バルデスの元へ集まった。2点リードしていたが、1発が出れば同点。前の2打席を打ち取っていても攻め方を改めて確認し合うほど、大谷へのマークが高い証拠といえた。相手バッテリーからは当然、厳しく攻められる。その中で、いかに甘い球を確実に捉えられるか。今後の勝負になってくる。【アナハイム=斎藤庸裕】

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