シーズン大詰めで快進撃を続けたマリナーズが、最終戦で力尽き20年ぶりポストシーズン進出のチャンスを逃した。

投手陣は初回、大谷に46号先頭弾を浴び、その後もずるずると失点。2回に2本の適時打で反撃したが、及ばなかった。

シーズン最終戦に勝ち、ヤンキースかレッドソックスが負ければワイルドカードでのポストシーズン進出のチャンスがあった。だが試合中にヤンキースがレイズに勝ってワイルドカードの1枠を奪取。レッドソックスがナショナルズに勝ちマリナーズの進出が消滅したのは、9回表にエンゼルスの先頭打者が凡退した直後だった。

終戦の瞬間、チームの要である三塁手カイル・シーガー(33)が交代を告げられベンチに下がった。生え抜きとして11年プレーし続け今季終了後にFAとなるシーガーは、これがシアトルで最後になる可能性がある。ベンチに下がる前にフィールドでチームメートと最後のハグを交わし、ファンからスタンディングオベーションを受け涙。試合が数分間中断した。

サービス監督は「今日はオオタニに初っぱなからやられ、その後も失点を止められなかった」と試合を振り返る一方「何と素晴らしいシーズンだったろう。開幕前は誰も我々が90勝するとは考えていなかった。だがやってのけた。我々の未来は明るい」と胸を張った。