エンゼルス大谷翔平投手(27)が28日(日本時間29日)、大リーグ選手会(MLBPA)主催の選手間投票で決まる「プレーヤーズ・チョイス賞」で、最高の栄誉にあたる「年間最優秀選手賞」と「ア・リーグ最優秀野手賞」をダブル受賞した。両部門でのダブル受賞はのべ10人目。年間最優秀選手賞は日本選手初の受賞となり、ア・リーグ最優秀野手賞は2004年のイチロー以来2人目の快挙となった。プレーヤーズ・チョイス賞とは?

大リーグ選手会が創設した同賞は1992年にスタート。選手間投票で決まる。

初年度は「カムバック選手」(各リーグから1人ずつ)のみで、翌93年から「最優秀野手」(各リーグから1人ずつ)、94年から「最優秀投手」と「最優秀新人」(ともに各リーグ1人ずつ)が加わった。97年には地元の野球発展に功績を残した選手に贈られる「マービン・ミラー賞」(1人)、98年から大リーグ全体のMVPに相当する「年間最優秀選手」が設けられた。

年間最優秀選手の第1回受賞者は、同年に70本塁打をマークして当時のシーズン最多記録を塗り替えたマーク・マグワイア(カージナルス)。これまでの最多受賞は、今季途中まで大谷の同僚だったアルバート・プホルス内野手(現ドジャース)の3回。

同受賞者の大半は野手だが、投手は今年の大谷を含め、1999年ペドロ・マルティネス(レッドソックス)、2011年ジャスティン・バーランダー(タイガース)、2014年クレイトン・カーショー(ドジャース)の4人のみ。