受賞ラッシュのオフを迎えているエンゼルス大谷翔平投手(27)が、大トリのタイトル発表を待つ。日本時間30日午前8時から、ア・リーグ最優秀指名打者(DH)に贈られる「エドガー・マルティネス賞」が、米専門テレビ局MLBネットワーク内で発表される。大谷の選出が有力視されており、初受賞なら今オフ11冠目となる。

投打二刀流で完走した今季は、打者で打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、26盗塁の成績を残し、投手でも9勝2敗、防御率3・18と活躍した。

10月3日に公式戦が終了。以降、米野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」の野手部門最優秀選手、米有力専門誌「ベースボール・アメリカ」のプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)に日本選手で初めて選出された。さらにコミッショナー特別表彰「ヒストリック・アチーブメント賞」、大リーグ選手会主催の「プレーヤーズ・チョイス賞」で年間最優秀選手とア最優秀野手、米スポーツ専門メディアの「スポーティング・ニューズ」が選ぶ年間最優秀選手にも輝いた。

今月は11日(同12日)にDH部門のシルバースラッガー賞を獲得。そしてクライマックスは18日(同19日)に発表されたア・リーグMVP。史上19人目となる満票で選出された。23日(同24日)にはオールMLBチームのDH部門でファーストチーム(ベストナイン)入り。先発投手部門でもセカンドチーム(準ベストナイン)入りした。

12月も、米専門誌スポーツ・イラストレーテッド選出の「スポーツパーソン・オブ・ザ・イヤー」の発表がある。スポーツ界全体の年間最優秀選手賞で、競技実績だけでなく社会的貢献も重視され、「活動家のアスリート大賞」とも称される。大リーガーでは2009年のデレク・ジーター遊撃手(ヤンキース)ら17人が受賞し、昨年は女子テニスの大坂なおみら5人が選出された。