MLBと選手会は、現行の労使協定の失効期限が米東部時間1日午後11時59分(日本時間2日午後1時59分)に迫り、新協定成立に向け緊迫した交渉を続けている。米メディアによると、テキサス州で行われている交渉の場には60人を超える選手が参加しているが、話し合いは難航し、すべての業務が停止するロックアウト突入は不可避の状況となっている。

ロックアウトに入ると移籍市場が凍結され、広島からポスティングシステムでメジャー移籍を目指し交渉期間に入っている鈴木誠也外野手(27)の交渉も、一時停止となる。マリナーズからFAとなった菊池雄星投手(30)は、メッツやブルージェイズが獲得に興味を示していると伝えられているが、ロックアウト中は交渉不可能となる。ロックアウト前に契約を決めようと、この数日間はFA選手の駆け込み契約ラッシュとなっている。

米メディアによると、選手会側は年俸調停を3年から2年に短縮すること、FAまでの期間を6年から5年に短縮するなどの提案をしており、経営側との意向と大きな開きがあるという。MLBでロックアウトが実施されれば90年以来、31年ぶりとなる。