全米野球記者協会(BBWAA)が、2022年のキャリア・エクセレント賞(旧J・G・テイラー・スピンク賞)を発表し、メジャーを取材して40年になるティム・カークジアン氏(64)が選出された。スポーツ専門局「ESPN」が伝えている。

キャリア・エクセレント賞は「球界に関する執筆で称賛に値する貢献をした人物」に贈られ、BBWAAによる最も栄誉のある賞。カークジアン氏は先ごろ「私は野球の話しかしない家族で育った。父は非常に優秀な選手だったし、兄弟たちは大学野球で素晴らしいプレーをした。家ではもうそのことばかり」と振り返っていた。

カークジアン氏は1981年から85年まで「ダラス・モーニング・ニューズ」紙でレンジャーズの番記者を務め、「ボルチモア・サン」紙を経て1989年から人気老舗スポーツ雑誌「スポーツ・イラストレイテッド」で看板記者に。野球への愛情と知識に裏付けされた文章は野球ファン必読と言われるまでになった。

現在はESPN電子版向けにコラムを執筆するなどの活躍を続けているカークジアン氏。来年夏に行われる米国野球殿堂入りセレモニーで表彰される。