オーストラリアのプロ野球トップリーグ「オーストラリアン・ベースボールリーグ(ABL)」で、初の女性投手が誕生した。同リーグのメルボルン・エースがジェネビーブ・ビーコム投手(17)と育成契約を結んだと、地元メディアが3日、伝えた。

ビーコムは16Uレベルで防御率0・00をマークし、同国の同年代で屈指の投手として活躍。プロのトップリーグに所属する初の女性投手となった。憧れの投手は、昨季ア・リーグ最多勝に輝いたヤンキースのエース右腕ゲリット・コール(31)だという。

メルボルンは、メジャーで12年活躍したピーター・モイラン元投手(46)が監督を務める強豪チーム。モイラン監督は「ジュニア時代から彼女の成長ぶりを見てきた。国内外トップクラスの選手の中で屈しないどころか、それ以上の結果を出してきた。実力で勝ち取った契約だ」とビーコムの加入を喜んだ。

ABLはMLBの公式ウインターリーグとして認定されたリーグ。11年にはホワイトソックスの抑え右腕リアム・ヘンドリックス(32)、13年にはレイズの崔志萬内野手(30)、17年にはブレーブスのロナルド・アクーニャ外野手(24)が派遣されるなど、メジャーで活躍する選手が多数プレーした。