メッツなどで通算696試合に登板し、長年メキシコ代表として活躍した左腕オリバー・ペレス(40)が、今季メキシカンリーグでのプレー終了後に現役引退すると発表した。

所属先のメキシカンリーグのティフアナが21日までに公開した映像の中で「両親、兄弟、妻、子どもたちと話し合い、今年で現役を終えることを決めた」と明かした。

メキシコ・クリアカン出身のペレスは02年にパドレスでデビュー。キャリア前半は先発を務め、パイレーツ移籍後の04年には12勝を挙げ自身初の2桁勝利をマーク。メッツ時代の07年には自己最多15勝(10敗)を記録した。マリナーズに移籍した12年から本格的にリリーフに回り、13~19年まで6年連続で50試合以上に登板。インディアンスに所属した20年にメジャー通算18シーズン目を迎え、メキシコ出身選手では最長のキャリアとなった。昨年5月に同球団から自由契約となり、メキシカンリーグに移籍した。

メキシコ代表として国際大会に積極的に参加したことでも知られ、WBCでは06年の第1回大会から4大会連続で出場。昨年の東京五輪では2試合に登板し、1次リーグの日本戦にも登場。4-7の9回にマウンドに上がり、オリックス吉田正尚と広島鈴木誠也を抑えた。メジャーでの通算成績は19シーズンで696試合に登板し、73勝93敗、防御率4・34。