新労使協定を巡る米大リーグ機構(MLB)と選手会の交渉が10日(日本時間11日)、ようやく基本合意に達した。30球団のオーナーも最終案に対して投票を行い、賛成30票の全会一致で正式に新労使協定が締結された。約100日間にも及ぶロックアウトも解除された。春季キャンプは13日(同14日)からスタート。全30球団がフロリダ州とアリゾナ州に分かれて本格始動する。

今季公式戦での大きな変更点は(1)ユニバーサル指名打者(DH)の導入と、(2)プレーオフ進出に12チーム、となった。

(1)ナ・リーグも指名打者導入が正式決定。これにより、エンゼルス大谷翔平投手(27)のようにDHを解除した「リアル二刀流」出場時などのケースを除き、投手が打席に立つ機会はほぼ、消滅する。

(2)これまでの各リーグ5チーム出場から、6チーム出場となる。3地区の優勝球団と、同球団を除く勝率上位3球団(ワイルドカード)の計6球団でリーグ優勝を争う。プレーオフの組み合わせは、地区優勝の3球団の中から勝率上位2球団がシードされる。

来季2023年シーズンからは、選手会へ45日前までの申し入れを条件に、(1)守備シフトの禁止(2)ピッチクロック(決められた投球間隔の厳守)(3)ベースの大型化、などの導入も決まった。