大谷ルールが正式に決まった。米大リーグ機構(MLB)と選手会は3月31日(日本時間4月1日)、今季のルール変更を発表した。

指名打者は、先発投手として降板した場合でも、打席に立ち続けることができるようになった。また、指名打者として交代した場合でも、投手として続投できるようになった。投打二刀流のエンゼルス大谷翔平にとっては、追い風になる。変更の正式発表を受け、大谷は「アグレッシブに攻められると思うので、ピッチャーの方でもバッターの方でも。その後を考えずにというか、そういうふうに対応できるかなと思うので、思い切って最初から飛ばして行けたらなと思っています」と話した。

同様の特別ルールが採用された昨夏のオールスターで、大谷は先発投手と「1番DH」で史上初の二刀流による出場を果たした。公式戦での導入に「それはありがたいなと思います。個人的にもチーム的にも。やっぱり解除するのはなかなかリスクもあるので、対策できるようなことではないと思いますし、逆にそういうのがあった方がチームとして動きやすい部分があると思うので。起用される側としても後半を意識することなく、やることに集中できるのはいいことかなと思います」と感想をもらした。

<その他の変更点>

◆タイブレーク 延長イニングではタイブレークを採用。走者二塁から始まる。打順は9回から継続される。二塁走者は前打者だが、投手の場合は、その前の打者とすることも可能となった。

◆出場選手登録(アクティブロースター) 5月1日まで26人から28人に増えた。ダブルヘッダーでは29人となる。期間中は投手登録の制限(13人)もなくなる。今季からマイナー降格オプションが5回までと制限されるが、期間中は回数に含まれない。

◆負傷者リスト 投手と二刀流選手は、5月1日まで10日間の負傷者リスト登録が可能となる。同2日以降は15日間。