ブルージェイズ菊池雄星投手(30)が、ようやくトンネルを抜けた。30日(日本時間7月1日)、本拠地のレイズ戦に先発し、6回4安打1失点。今季最多の8奪三振と好投し、5月16日以来、45日ぶりとなる3勝目(4敗)を挙げた。試合後は「6回を投げて、チームと勝つ喜びを分かち合うことができ、ほっとしている」とコメントした。

開幕直後は不安定だった一方で、5月は2勝0敗、防御率2・36と本来の調子を取り戻したはずだった。だが、過去7試合は制球難に苦しみ、いずれも5回以内で降板するなど、今後も不振が続くようであれば、ローテ維持も微妙な立場になっていた。

だが、この日は序盤からテンポ良くストライクを先行させ、3回まで無失点。4回2死からソロ本塁打を浴びたものの、5回にはこの日8個目の三振でメジャー通算400奪三振に到達した。6回無死からは連打を許しながら、後続を併殺に仕留め、1点のリードを守って救援陣にマウンドを譲った。「ここ3、4試合なかなかストライクが入らなかったが、ビデオなどを見て修正できたのが大きかった」。同地区の宿敵レイズとの5連戦初戦に快勝。貯金を10としただけでなく、菊池の復調はブ軍にとって朗報だった。