エンゼルスの買収に、中国系南アフリカ人富豪で移植手術の権威でもある医師パトリック・スーンショング氏(70)が名乗りを上げていることが明らかになった。米スポーツビジネスニュースサイト「スポルティコ」が10日、伝えた。

同氏は米大手新聞社ロサンゼルス・タイムズとサンディエゴ・ユニオントリビューンのオーナーであり、2010年からNBAロサンゼルス・レイカーズのオーナーの1人となっている。約10年前にはドジャースが売却される際に買収を試みており、以前からMLB経営に興味を示していた。米ブルームバーグの富豪指標によると、同氏の資産は89億4000万ドル(1兆2500億円)となっている。

エンゼルスは、現在のモレノ・オーナーが球団売却を検討していると8月に発表しており、動向が注目されていた。大谷翔平投手(28)、マイク・トラウト外野手(30)という球界の2大スターを擁し、資産価値はスポルティコの試算で25億ドル(約3500億円)とされている。

またロサンゼルス・タイムズ電子版によると、エンゼルス買収を目指すグループのいずれかには、アスレチックスの編成トップであるビリー・ビーン氏、レッドソックスとカブスの編成トップだったテオ・エプスタイン氏が加わるのではないかと伝えている。