右手中指のマメのため、5回で緊急降板したエンゼルス大谷翔平投手(28)が、12勝目(8敗)をつかんだ。

「3番投手兼DH」で先発し、5回まで79球を投げ6安打1失点。

6回も続投のためマウンドに上がったが、投球練習で1球目を投じた直後に右手の指先に異変を感じたようなしぐさを三塁側ベンチに見せた。

さらに2球目を投げた直後、ベンチからネビン監督代行、トレーナーらが出てマウンド付近で協議。大谷の降板が決まった。

大谷は1点先取した直後の1回に追い付かれたが、2回以降はツーシームを増やして好投。右打者に対して内角へのツーシームを見せながらスライダーとのコンビネーションで、5回まで7奪三振。3回2死二、三塁のピンチでは、メジャーでの公式戦最速となる101・4マイル(約163・2キロ)をマーク。空振り三振に切ってガッツポーズを決めた。

アクシデントはあったが勝ち投手の権利を持って降板すると、2番手以降の投手陣がつないだ。大谷は5回で降板したことで今季の投球回は計141回。規定投球回(162回)到達まで残り21イニングが必要となった。