ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)が、レッドソックス戦で3打数無安打に終わり、60本塁打のまま4試合連続足踏みとなった。「1番右翼」で出場し、1回は見逃し三振、3回の第2打席は中飛、5回の第3打席は四球。5-5の同点で迎えた7回無死一塁の第4打席は、カウント2-2からの7球目の高めフォーシームにバットを止めたが、スイングを取られ空振り三振。そのスイング判定に、珍しく不満をあらわにしたジェスチャーで感情を出した。

この日も4万7000人を超える大観衆が、ジャッジの打席のたびに総立ちになり、歴史的瞬間がくるのを見守った。ロジャー・マリスが1961年に記録した61本塁打のア・リーグ最多記録にあと1本。チームの残り試合は11となった。

打率も3割1分4厘と1厘落とし、首位打者を争うレッドソックスのザンダー・ボガーツ内野手(29)が4打数2安打で打率3割1分5厘と上げたため、再び2位に後退。3冠王でもぎりぎりの戦いが続く。

ブーン監督は「スイングを取られたあの場面、私はいら立ちを見せたとは思わない。バットを止めたと思ったら違う判定をされ、自然のリアクションが出ただけだ」とし「質の高い打席は続いている。すぐにまた打つよ」と話した。