カージナルスのアルバート・プホルス内野手(42)が打った通算700号本塁打のボールの行方が、米メディアで話題となっている。25日(日本時間26日)、米ヤフースポーツは「プホルスはファンが持っている700号のホームランボールにこだわっていない」という見出しで、現状を分析した。

プホルスは「記念品はファンのものだ。もし彼らが持っていても、問題はない。素晴らしいことだ。結局、自分は物質的なものにはこだわらない」と話している。

ジャッジ(ヤンキース)の60号ボールは、写真撮影やサインボール、サイン入りバットと交換に、本人に返却された。それだけに、ボールの行方が、注目された。プホルスの700号ボールは、青い野茂英雄のドジャースTシャツを着た男性が捕球し、警護に守られながらドジャースタジアムを後にしている。

2002年、ボンズ(ジャイアンツ)が打った史上最多73号のホームランボールで、裁判所から所有権について判断が示されている。MLBでは、ホームランボールの打球は打者にとって意図的な放棄財産とみなされ、所有権は先にボールを入手した人物にある。ボンズのホームランボールは、アレックス・ポポフ氏が1度は捕球したように見えたが、ボールを落とした。混乱の中でパトリック・ハヤシ氏が拾い上げた。

両者が所有権を裁判で争い、共有財産となった。ボールはその後売却されたが、手数料込み51万7500ドル(当時約5700万円)と、予想された100万ドル(当時約1億1000万円円)に届かなかった。

この騒動は「100万ドルのホームランボール 捕った!盗られた!訴えた!」という映画にもなっている。