海外FA(フリーエージェント)権を行使してメジャー移籍を目指すソフトバンク千賀滉大投手(29)が、前日17日(日本時間18日)にサンディエゴでパドレス関係者と交渉していたことが明らかになった。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のパ軍担当、デニス・リン記者が18日(同19日)、関係者の話としてツイッターで伝えた。

パ軍の本気度は十分だった。関係者によると、初折衝は順調で、パ軍側は好感触を得たものとみられる。レンジャーズ時代に極東スカウトを務めたプレラーGMは、メジャー屈指の日本通で、ダルビッシュを獲得した際のキーマン。20年オフには、カブスとの間でダルビッシュのトレードを成立させた張本人で、千賀の獲得にも意欲を隠していない。GM会議が行われた11月上旬、同GMは「我々は千賀を調査してきた。注意深く動向を見守りたい」と明言。ダルビッシュ、マスグローブ、スネルと並ぶ先発陣の柱として、千賀獲得に狙いを絞ってきた。

5年総額7500万ドル(約105億円)とも見込まれる年俸も、球団初の世界一を目指すオーナーのロン・ファウラー氏にとっては許容範囲内。千賀にとって尊敬するダルビッシュだけでなく、元同僚のニック・マルティネス、ロベルト・スアレスの両投手の残留が決まったことも好材料となるだけに、パ軍が有力候補になることは間違いない。千賀にはパ軍のほか、すでに初交渉を終えたメッツをはじめ、カブス、ジャイアンツなど複数球団が興味を示している。