米メディア「ジ・アスレチック」は27日、「奇妙な事実、ジャッジと大谷の最も衝撃的な打撃と投球の20の偉業」と題した特集を行った。

投打二刀流のエンゼルス大谷翔平投手(28)とア・リーグ本塁打記録を更新したヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)が、今季達成した珍しい記録などを挙げた。

大谷については「彼は本物の人間であるはずがない」とし、投打で自分のクローン人間を作らない限り、以下の投打の記録を1人でやることは不可能だとした。

(1)ERA+(リーグ平均防御率よりいかに優れているかを表す指標。球場の特性などが加味される)がマックス・シャーザー(メッツ)やカルロス・ロドン(ジャイアンツ)より勝った投手だった。いずれもリーグを代表する投手。

(2)OPS+(リーグ平均OPSよりいかに優れているかを表す指標。球場の特性などが加味される)が145で、ムーキー・ベッツ(ドジャース)やウラジーミル・ゲレロ(ブルージェイズ)より優れた打者だった。

(3)投手として、打者から三振を奪った率が33・2%で、ア・リーグ最多奪三振のゲリット・コール(ヤンキース)やナ・リーグ最多奪三振のコービン・バーンズ(ブルワーズ)より優れていた。

(4)打者として、ピート・アロンソ(メッツ)やブライス・ハーパー(フィリーズ)よりもフライ打球あたりの本塁打率が高かった(21・0%)。

(5)ア・リーグの先発投手(対戦600打席以上の投手)として、3番目に長打を打たれた本数が少ない39本だった。

(6)ア・リーグの打者として3番目に多い70本の長打を打った。

(7)ア・リーグの打者で本塁打を大谷より多く打った打者は3人。ア・リーグで大谷より多くの三振を奪った投手は2人。より速い球を投げた先発投手は1人。一塁への到達タイムがより速い打者は0人。

(8)歴史とルールを塗り替えた。4月20日のアストロズ戦で、先発投手ながら投球前に2打席立った。しかも、その後ワールドシリーズ優勝する球団を相手に6回1安打12奪三振。降板後も1打席立った。

(9)登場が異常だった。4月14日のレンジャーズ戦で投手として初球を投げ、翌15日に野手として初球を先頭打者アーチとした。

(10)1回に登板して、10回にも打席に立っていた。5月18日のレンジャーズ戦は、投手として先発し、延長イニングで打席に入った。95年にペドロ・マルティネスが延長回でパーフェクトを逃して以来だった。

(11)スポーツ界で6人の先発投手だけが、大谷が100マイル以上を投げた40球を上回った。打者は7人だけだった。しかも大谷は同日にやってのけた。

(12)6月9日は、エンゼルスの14連敗を止めた。しかも、3回に球速101・0マイルの球を投げ、5回に打球速度104・4マイルの特大本塁打を打った。

(13)7月13日はアストロズの打者24人から12三振を奪った。しかも、今シーズン三塁打を許したことがなかったクリスチャン・ハビエルから三塁打を放った。

(14)8-13クラブを創設した。6月21日は2本塁打を放って8打点。翌22日は8回無失点で13三振を奪った。

ジャッジについては、ア・リーグの本塁打2位(トラウト)に22本差をつけ、誰も22本塁打以上を打てなかったチームが6球団もあることなどを指摘した。