メジャー1年目を迎えるアスレチックス藤浪晋太郎投手(28)が、オープン戦に初先発し、2回1安打無失点3四球3奪三振と上々のデビューを飾った。

最速は98マイル(約158キロ)をマークした。

1回は、空振り三振、投手強襲安打、空振り三振、二飛と快調なスタートを切った。

続く2回は、先頭から3連続四球と制球が乱れたものの、後続を見逃し三振、遊ゴロ併殺に仕留め、無失点で切り抜けた。

登板後は、「まあまあですかね。2イニング目はちょっと欲が出て、ちょっと荒れたんですけど、途中から何とか修正できたんで、しっかり反省して次ぎに生かしたいですね。全体的に良かったかなと思います」と冷静に振り返った。

試合前には、ブルペンへ向かう直前、エンゼルス大谷翔平投手(28)と、笑顔でがっちり握手を交わす光景も見られた。「スプリングトレーニングの試合ですし、これがシーズンの試合となったら話も変わってくるんですけど。楽しみにしてくださってる方もたくさんいると思ったので、いいものを見せられればいいかなと個人的には思っていました」。

今季から導入される「ピッチクロック」については「思ったより焦らなくていいかな。基本的にリズム的にはあまり困らないかな」と、手応えも感じ取った。アスレチックスでは先発ローテーションの一角として期待されており、今後は徐々に球数を増やしながら調整を進めていくことになりそうだ。(メサ=四竈衛)

 

◆日本人投手の先発対決 オープン戦では16年3月21日の前田(ドジャース)-岩隈(マリナーズ)以来。他に98年野茂(ドジャース)-吉井(メッツ)、02年野茂(ドジャース)-大家(エクスポズ)、09年松坂(レッドソックス)-川上(ブレーブス)が対戦しており、02年の野茂-大家は11日間で2度当たった。レギュラーシーズンでは16度ある。