700億円超えというMLB史上最高契約が確実な情勢になってきた。ロサンゼルス・タイムズ電子版が6日(日本時間7日)、今季終了後にフリーエージェント(FA)となるエンゼルス大谷翔平投手(28)の争奪戦が、記録的な大型契約に発展すると報じた。米球界関係者の間では、北米プロスポーツ史上最高額の6億ドル(約810億円)に到達するとの予想もあり、移籍市場では別格の存在になっている。

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大谷相場が天文学的数字の「青天井」になってきた。WBCでMVPに輝き、今季も開幕から投打で好スタート。MVPの最有力候補にも挙がる二刀流の相場高騰が止まらない。エ軍の地元ロサンゼルス・タイムズ紙が「6億ドル(約810億円)か? ショウヘイ・オオタニはMLB史上最高額の契約が既定路線」のタイトルで、米球界でささやかれる予想金額を掲載した。MLB関係者の1人は「争奪戦になればスタート額は5億ドル(約675億円)」と予想しているという。

また、プロスポーツ契約金専門サイト「スポトラック」は大谷の査定を「投手としては8年総額2億3000万ドル(約311億円)、打者としては10年3億3300万ドル(約450億円)」としており、これを合わせると5億6300万ドル(約760億円)に達する。さらに、ある代理人は「12年総額6億ドル」と予想しているという。

予想通りなら、MLBの歴代最高契約である同僚マイク・トラウト外野手(31)が19年に結んだ12年総額4億2650万ドル(約576億円)を1億ドル以上も超えるだけでなく、北米プロスポーツ史上最高額であるNFLのQBパトリック・マホームズ(27=チーフス)の5億300万ドル(約679億円)も軽々と抜く。

同紙は事情通の話として、エ軍はどんなに負けが込んでいても今年のトレード期限前に大谷を放出することはないとも伝えており、今季後にFA市場に出ることは確実としている。争奪戦には資金力豊富な球団が加わると予想されており、同紙はドジャース、ジャイアンツ、メッツ、パドレス、ヤンキースの名を挙げた。ド軍のベテラン左腕カーショーは大谷について「彼はまさにユニコーン。史上最高額の契約をするのは間違いない。もう決まっている」と話したという。