ご安心ください。エンゼルスの侍カブトは無事でした-。

新ホームランセレブレーション(本塁打祝い)で使用される日本製の兜(かぶと)が5回、ルイス・レンヒィーホ内野手(26)が1号ソロを放ってベンチで祝福された際、兜の象徴ともいえる鍬形(くわがた)の右側が外れた。レンヒィーホも困惑する表情が生中継で流れた。

兜は前日7日の試合で初お披露目されたばかり。鹿児島の甲冑(かっちゅう)工房が製作を手がけた価格33万円という高価な逸品が、「壊れた?」と、一時SNSでも騒然となった。

実際は、輸送時などに収納しやすいよう、2本の鍬形は取り外せる着脱式になっている。この日は着用時のちょっとした衝撃で、一時的に外れたものだった。ドラマや合戦祭りなどで使用されるときも、取れることがよくあるという。マスキングテープなどで補強すると、取れにくくなる。お披露目初日は、鍬形が逆にはめ込まれていた。

同じ5回には、前日に「カブト弾」1号を放っているマイク・トラウト外野手(31)が、2戦連発となる逆転3ラン。このときは、鍬形の右側がない状態でベンチ内を練り歩いた。

8回には、ハンター・レンフロー外野手(31)がダメ押しの移籍1号ソロ。この日3度目のカブト登場となり、右側の鍬形が無事に「復活」していた。