パドレスのダルビッシュ有投手(36)が、メジャー通算100勝を達成した。ロッキーズ戦に先発し、6回途中4失点と苦しみながらも、打線の援護もあり、今季5勝目(4敗)を挙げて節目の数字に到達した。日本人選手では、通算123勝の野茂英雄以来、史上2人目。今後は、あと「7」と迫った日米通算200勝(NPB93勝)に挑むことになる。

ダルビッシュとの主な一問一答は以下のとおり。

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-投球内容は

「球自体は良かったと思います。真っすぐもツーシーム系も力ありましたし、スライダーもいいところにちゃんと投げられましたし、最後2人残して降りましたけど、あそこは最後まで投げたかったなというところはありますね」

-通算100勝目

「100になったということは、それだけ今まで歴史があるので、1勝目、50勝目とかいろいろあったと思いますけど、いろんなチームでいろんな選手たちと一緒に積み上げてきたものなので、そういう意味では感慨深いものがあります」

-12年前と変わった部分

「ひとついい球があればずっと活躍できるかと言えばそうじゃなかったり、コマンド(制球)が良ければ勝てるか、そうじゃないので、いたちごっこは、どんどんスパンが早くなっているというか、若い投手とかもどんどん速い球を投げて来る。そうすると僕の速い球が遅くなるので、そういう面でアジャストしていくというのは難しいですけど、楽しいです」

-長期契約をしたが

「いつ野球を辞めるか分からないというところはあります。また大きなケガをして投げられなくなるので、日々感謝しているというところは変わらないです」

-ボロボロになるまで

「やりたくなくなったら辞めます。やりたくなくなったら辞めるというのが、今の自分を支えているので」

-楽しいから向上心が衰えない

「楽しいというのは感じてないですね。おもしろくないかもしれないですけど、これは自分の仕事。それでお金をいただいて、こういう環境で野球をさせてもらっているので、自分の出来る部分というのは、なるべく全力でしたいというのがあるので、アジャストもその一部ということです」

-メジャーで100勝のイメージ

「まったく考えてなかったですね。それよりも人と競争するというところが、10何年前はずっと持っていたことなので、ほんと目の前にいろんな敵がいる中でその人たちと…先は見えていなかったです」

-日本のファンのため

「それはいつもあります。ツイッターだったり、SNSで声を掛けていただけるので、自分とまったく関わりがなく、会ったこともなく、しゃべったこともない中で、知らない人がそうやって応援してくれる心というのは自分の中に響くので、本当に力になっています。だから、少しでも喜んでもらいたいというところはあります」