ウラジーミル・ゲレロ内野手(24=ブルージェイズ)がホームランダービー決勝でランディ・アロザレーナ外野手(28=レイズ)を破り、初優勝を果たした。父ウラジーミル・ゲレロさん(48)はエンゼルス時代の07年に優勝しており、史上初の親子制覇となった。
21年にア・リーグ本塁打王に輝いた第6シードのゲレロは、第1ラウンドでベッツ(ドジャース)、準決勝でロドリゲス(マリナーズ)に勝利し決勝に進出。先攻で25発を放ち、後攻のアロザレーナがそれを上回ることができなかった。
ホームランダービーは打者8人によって争われ、第1ラウンドではロドリゲスが史上最多41本を記録。アロザレーナは第1ラウンドで第4シードのガルシア(レンジャーズ)、第2ラウンドで第1シードのロベルト(ホワイトソックス)に勝利した。
ホームランダービーの優勝賞金は100万ドル(約1億4000万円)。オールスター前夜祭の恒例行事として1985年にスタートし、21年にはエンゼルス大谷翔平投手(29)が初出場した。
<第1ラウンド>(丸数字はシード)
<1>ロベルト(ホワイトソックス)28-27ラッチマン(オリオールズ)<8>
<2>アロンソ(メッツ)21-41ロドリゲス(マリナーズ)<7>
<3>ベッツ(ドジャース)11-26ゲレロ(ブルージェイズ)<6>
<4>ガルシア(レンジャーズ)17-24アロザレーナ(レイズ)<5>
<第2ラウンド>
<1>ロベルト(ホワイトソックス)22-35アロザレーナ(レイズ)<5>
<7>ロドリゲス(マリナーズ)20-21ゲレロ(ブルージェイズ)<6>
<決勝>
<5>アロザレーナ(レイズ)23-25ゲレロ(ブルージェイズ)
<ホームランダ-ビーのルール>
◆方式 第1、第2ラウンドは3分、決勝は2分の時間制。スイング数の制限はなく、時間内にどれだけ柵越えを放つかを競う。時間は打撃投手が1球目を投げてからスタートし、投球が時間内ならタイムアップ後の本塁打もカウントされる。
◆ボーナス時間 全ラウンド、全選手共通で各30秒のボーナスタイムが与えられる。また、440フィート(約134メートル)以上の本塁打を2本打った選手には、そのラウンドでさらに30秒のボーナスタイムが与えられる。
◆特別ボール ボーナスタイムでは、赤紫色の特別球が使用される。ホームランダービーでは公式球とは異なり、一回り小さい特別球が使用されるともいわれる。お祭りイベントを盛り上げるため、空気抵抗を抑えた「飛ぶボール」の可能性が指摘されている。
◆タイム 各選手は各ラウンドごとに45秒の休息を取ることができる(ボーナスタイム中は不可)。
◆タイブレーカー 同数の場合は1分の延長戦を行う。それでも同数の場合は、3スイング中の本数で決める。決着がつくまで、3スイング勝負を繰り返す。第1シードで臨んだ大谷は21年、フアン・ソト外野手と対戦。最初の3分間でともに22本、延長も6本ずつで決着つかず。再延長でソトは3スイングすべてで本塁打を放ち敗れた。