1993年にインディアンス(現ガーディアンズ)でメジャーデビューを果たした強打者マニー・ラミレス氏(51)が、ガーディアンズの殿堂入りを果たし、会見で「球団名は変わったが、自分が育ったこの街に戻って来れて幸せ」と語った。

ドミニカ共和国生まれでニューヨーク育ちのラミレス氏はメジャーデビュー直後から才能を開花させ、オールスター級の選手に成長。通算打率3割1分2厘で、555本塁打は歴代15位。

レッドソックス時代の指揮官として、ラミレス氏とともにワールドシリーズ優勝を2度経験したガーディアンズのテリー・フランコナ監督は、「自分が見てきた中で最も才能ある打者のひとり」と評した。

卓越した成績を残したラミレス氏だが、現役時代に薬物規定違反による出場停止処分を2度受けており、米国野球殿堂入りは未だ果たせていない。

会見には両球団の担当記者も数多く詰めかけ、将来の米国野球殿堂入りの可能性に話が及ぶと、「いつかは殿堂入りしたいが、自分にとっての優先事項は他にある。時間が経てばいつかは実現するだろう」とコメント。

さらに、「来年はプラハでプレーするつもり。私の打撃練習を見たチェコの野球関係者が、来ないかと誘ってくれた」と打ち明け、報道陣を煙に巻いた。(AP)