カブス鈴木誠也外野手(29)が15日(日本時間16日)、ダイヤモンドバックス戦に「6番DH」で出場し、2試合ぶりの18号2ランを放った。9回、救援左腕ネルソンの85・5マイル(約138キロ)のスライダーを左翼席中段へ運んだ。シーズン18本塁打は、06年の井口資仁(ホワイトソックス)、城島健司(マリナーズ)に並ぶ日本人右打者としては最多記録。20発の大台も視界に入ってきた。

美しい放物線の1発を放ったとはいえ、万全の状態ではなかった。当初は右翼で出場する予定だったが、試合前の練習を終えた時点で「DH」に変更された。球団関係者によると「右腕に違和感」があり、送球の負担回避目的で大事をとった。

8回まで無得点だったチームは、9回に鈴木の1発を含む3本塁打などで4点を挙げたものの、反撃及ばず3連敗。ロス監督は、最終回の反撃を「あの雰囲気を明日につなげたいね」と、淡々と振り返った。依然、ワイルドカード圏内は維持しているものの、地区首位ブルワーズとのゲーム差は5・5。このまま、下降するわけにはいかない。(フェニックス=四竈衛)

 

▼鈴木が今季18号。日本人選手のシーズン最多本塁打は21年大谷(エンゼルス)の46本だが、右打者では06年の城島(マリナーズ)と井口(Wソックス)の18本に並ぶ最多本数。