エンゼルス大谷翔平投手(29)が、タイガースで現役唯一の3冠王ミゲル・カブレラ内野手(40)と軽妙なジェスチャートークを繰り広げた。
右肘の手術を受けることを公表した前日に続き、17日(日本時間18日)も試合を観戦。すると敵軍ベンチから視線を感じたのか、カブレラと目が合った。両手を使ってバッティングをするポーズから、脇腹が痛いようなしぐさでシーズン終了を自虐的に表現。楽しそうに交流した。
メジャー1年目の頃からカブレラに一目置かれ、打撃3冠とサイ・ヤング賞がとれる逸材と期待されてきた。出塁すれば一塁ベース上でちょっかいを出されることも多く、同選手の家族と写真撮影を行うなどグラウンド外での交流もあった。昨季、史上7人目の「500本塁打&3000安打」を達成し、今季限りで引退するカブレラと、選手としての対面は今3連戦で最後。初戦の試合前には「今年も彼はMVPを勝ち取るよ」と太鼓判を押された。
19日(同20日)からの敵地6連戦には同行しないが、本拠地では敵選手とのベンチ越しの交流も含め、存在感が際立つ。この日は同僚の新人遊撃手ネトと打撃論議を交わした。ネビン監督は「野球で教わることのほとんどはチームメート、特にベテラン選手から。ソックスのはき方しかり、どういう話をしているか、どのように行動しているか、若い選手たちは見ている。そして、その偉大さをまねたいと思うもの」と熱弁。プレー以外でも貢献度は高い。(アナハイム=斎藤庸裕)