キャリア通算200勝を達成した18日のブルワーズ戦から8日が経過した26日、カージナルスのアダム・ウェインライト投手が、その試合をもってメジャー18年のキャリアに幕を下ろしたことを明かした。

今季限りでの引退を表明していたウェインライトは、18日の試合で7回を4安打無失点、2四球、3三振とし、今季5勝目(11敗)をマーク。これがキャリア通算200勝となった。今季中にもう一度登板する可能性もあったが、ウェインライトはあの試合が最後だったと話した。

2005年のデビューからカージナルス一筋でプレーしてきたウェインライト。06年にワールドシリーズ制覇を経験し、07年から救援から先発に転向した。今季は負傷者リスト入りもあって21試合の先発で防御率は7・40だった。18日の試合は今季最長の登板。最後はジョシュ・ドナルドソン三塁手にカーブを投じ、打球はラース・ヌートバー中堅手がきっちり捕球した。

ウェインライトは「文字どおり、すべてをあそこに置いてきた」と語り、翌日には競技としての投球は難しいと感じたと告白。最後の投球については「映画(「フィールド・オブ・ドリームス」)のケビン・コスナーのように、あともう一度だけなら投げられる、という気持ちだった」と振り返った。オリバー・マーモル監督もその瞬間について「ホームで、カーブを投げて打ち取り、ファンが総立ちになって喝采する中、彼がマウンドを去る。これ以上の終わり方はないね」と話した。(AP)