米紙USAトゥデー電子版は16日、ドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)で契約した大谷翔平投手(29)の代理人、ネズ・バレロ氏の独占インタビュー記事を掲載した。

大谷の契約は総額の約97%にあたる6億8000万ドル(約986億円)が後払いとなり、現在のインフレ率では価値が4億6000万ドル(約667億円)にまで下がると算出されている。それについてバレロ氏は「本当に素晴らしい自己犠牲の精神、そして勝利への意欲だった。彼はインフレなどまったく気にしていなかった。これは称賛されるべき。彼は自分の年俸がチームの補強を妨げる足かせになって欲しくなかった。『どうすれば自分がチームに貢献でき、同時にチームの競争力を保てるか』と聞いてきた。だから彼は可能な限り利他的なアプローチをとり、すべてを後払いにした」と、チームの勝利を最優先に考える大谷の姿勢をたたえた。

同氏はさらに「もし年俸が200万ドル(約2億9000万円)でも、グラウンド外で得られる金額を考えれば少なくとも今後5年間は球界で最も高給取りの選手となる。これができるのは、彼が歴史上を見てもユニークな立場にあるからで、今後の選手の契約が後払いになるという前例を作っているわけではない」とコメント。同記事によると、スポンサー契約などによる年俸以外の大谷の収入は年間5000万ドル(約72億5000万円)で、これだけの金額を得られるからこそ後払いが可能だったと指摘。大谷のグラウンド外の収入はメジャーでも断トツで、2位はエンゼルスのトラウトの500万ドル(約7億2500万円)だという。