オリックスからポスティングシステムで米移籍を目指す山本由伸投手(25)が、今週中にも移籍先を決断する可能性が高まってきた。ジャイアンツとレッドソックスが、いずれも総額3億ドル(約420億円)の条件を提示していることが16日(日本時間17日)、明らかになった。元レッズGMで「CBSスポーツ」などでアナリストを務めるジム・ボーデン氏がX(旧ツイッター)で伝えた。すでに各球団の条件提示はほぼ終了したものとみられ、「山本争奪戦」はいよいよ大詰めに近づいてきた。

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○…DeNAからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す今永昇太投手(30)の交渉は、山本の移籍先決定後にも本格化するものとみられている。今オフ、MLB公式サイトでFAの先発投手で8位にランクされる今永に対しては、各球団とも山本獲得を逃した場合のバックアッププランとして本格的に検討。先発したWBC決勝だけでなく、来日して直接視察した球団も数多く、大谷、山本に続く「争奪戦」となることが確実視されている。

ポスティング申請時期も、山本の1週間後に手続きを行っており、交渉期限は米東部時間1月11日午後5時(同12日午前7時)。代理人側は日程について「まったくフラットな状態」とメドは設定していないものの、山本が来週中に決断すれば、今永も年内に決着する可能性はありそうだ。